NMUN練習帳

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「映画館離れ」を考える①:集客力のある映画とはどのようなものか?

【このテーマを選んだ理由】

「映画館離れ」を象徴する事実の1つとして、映画1本あたりの入場者数が減少していることが挙げられます。しかし、『君の名は。』『天気の子』『鬼滅の刃』などメガヒット作は毎年のように出ています。よってヒット作とそれ以外の集客力の差が拡大したと考えられます。この原因として、かつては映画館に行くことが目的だったのが、「この作品」を映画館で観ることが目的となったのではないかと考えました。以上のことを踏まえ、映画産業における貧富の差の拡大という問題を考えるにあたり、まず人々の映画館訪問の目的たりうる映画とはどのようなものかを考えることにしました。

 

【集客力のある映画とはどのようなものか?】

私は、集客力のある映画とは、誰とでも観に行けるというイメージが浸透した映画だと考えています。2年前、大学の友人に当時公開されていた『アラジン』を観にいこうと提案した際、「アラジンは恋人と観に行く映画で、友達と行くと場違いらしいから、ライオンキングにしよう」と言われました。私はとても映画が好きですが、映画館に一人で行くことはほとんどありませんし、多くの方もそうではないかと思います。なので、誰でも誘えるような宣伝を行うことが集客数を伸ばすために重要だと考えます。

 

【補足】

そもそもの問題意識の部分について、気になる方がいらっしゃった時のために補足しておきます。「映画離れ」「映画館離れ」は近年よく耳にしますが、一般社団法人日本映画製作者連盟が毎年更新している統計によれば、総入場者数や興行収入、一年の映画公開本数は細かな増減はあれど全体的に見れば増加しています。問題は、スクリーン数とシネコン数の対比、公開本数と総入場者数の対比にあります。前者はシネコンが増えて映画館の総数が減っていることを、後者は公開映画1本あたりの入場者数が減っていることを指します。下に日本映画製作者連盟の統計のURLを載せていますが、ここには1本あたり入場者数が記されていないので、グラフ化して別途載せておきます(図1)。

せっかく読んでいただけるなら、時間が無駄にならないように、皆さまの0.01「へぇ~」程度は引き出せればと思っています。

 

〈一般社団法人日本映画製作者連盟 日本映画産業統計 過去データ一覧表 URL〉

過去興行収入上位作品 一般社団法人日本映画製作者連盟 (eiren.org)

 

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図1 映画一本あたりの入場者数の推移